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2008/06/09 (Mon)
週末、蛍を観に行きました。
人工的に放流されてて、情緒も何もないのですが。
それでもあの儚い光はLEDとは違って、
心をつかむものがあると思う。
そして、蛍よりも人が多いような場所で思い出した事。
看護学校を中退して、進学を選んだ。
遠距離恋愛だけど「彼の地元」に。
行き詰まってそうしたものの、彼と離れているのが寂しくて。
こっそり帰省して、彼の部屋に泊まる日々が続いていた。
でもそんな事長くは続けられない。
帰らなければいけない日が近づいてきた。
そんな初夏の夜。

ふらっと近くの公園に立ち寄った。
帰ったら、しばらくは会えない。
そんな刹那な思いが私たちを無口にしていた。
真っ暗な公園のベンチに座る2人。
離れ離れになる寂しさに、言葉が出てこない。
お互いの痛いようなヒリヒリするような想いがそこにあった。

「せせらぎ公園」は住宅街の中にある少し大きな公園で
その名のとおり中央に小さな川が流れている。
暗闇の中、水音だけがせせらぎの存在を訴えている。

ふと、足先の地面をよぎるものがあった。
 え?
「ん?」
 ・・・。
「どうした? ・・・あ。」

なぜかその蛍は私の手の中に舞い降りた。
住宅街のど真ん中。
確かに小川はあるが、人工的なもの。
蛍はもっと田舎にいると思っていた私は、驚いて言葉をさらに失った。

黙ってそっと手の中の光を見つめる。

他にはどこをどう見渡しても蛍はいなかった。
それでも私の手の中の存在は確かにそこにあった。
信じられないけれど、確かに蛍だから。

小さな儚い光は、
全く現実感をともなわずに、それでも確かにそこに存在していた。
身動きも出来ず、長い時間私は蛍を見つめていた。
彼も黙って蛍を見つめていた。


その時の「離れなければならない」という焼け付くような痛みと
手の中にあった幻のような現実の存在が
妙に私の記憶に残っている。
蛍、というとあの手の中の光を思い出す。

生温い、空気の手触りと共に。
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